2010年05月08日

村上春樹さんとジャズをくっつけて楽しもうK

やはり、最後は「帝王」で終わろう。

帝王といえば、マイルス・デイビスである。


ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

では、p102から紹介されている。

ここでは、村上さんの文章は他と比べてより小説的で、物悲しい。


フォア & モア

フォア & モア

  • アーティスト: マイルス・デイビス
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/08/24
  • メディア: CD




少しだけ引用させていただく。

『「フォア・アンド・モア」の中でのマイルズの演奏は、深く痛烈である。彼の設定したテンポは異様なばかりに速く、ほとんど喧嘩腰と言ってもいいくらいだ。トニー・ウィリアムズの刻む、白い三日月のように怜悧なリズムを背に受けながら、マイルズはその魔術の楔を、空間の目につく限りの隙間に容赦なくたたきこんでいく。彼は何も求めず、何も与えない。そこには求められるべき共感もなく、与えるべき癒しもない。』

まさに、その通りのアルバムなんだけれど、マイルスの音をこんなにも

見事に表現することは、村上さん以外誰もできないだろう。

その背景として、マイルスがやはり、圧倒的に魅力的なジャズミュージ

シャンであることも大きな理由でもあろう。

1991年に亡くなっているが、彼は、生涯その音楽を常に進化させ、

後ろを振り向くことはなかった。

古いファンからは、誤解される事があったかもしれないが、

彼は、立ち止まることなく前に進み続けた。

確か、ビル・クロウさんの「さよならバードランド」に書かれていた

が、晩年、若いミュージシャンがバップ(あるJAZZの形式)をやってく

れないかと頼んでも、マイルスは、頑として演奏しなかったそうだ。


僕が大学の3年生のときだったと思うが、東京公演が開催された。

最初の一曲目は、エアジンだったと思う。

アルバム的には、このアルバムぐらいのころだったと記憶する。

ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン

ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン

  • アーティスト: マイルス・デイヴィス,マーカス・ミラー,フェルトン・クルーズ,マイク・スターン,ビル・エバンス,サミー・フィゲロア,アル・フォスター,ロバート・アービング
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 2000/06/21
  • メディア: CD




マイルスが、足をひきづるような演奏であったことと、更に彼の音楽を

進化させようとしている過渡期だった(だろう)せいで、一部のファン

からは、不評だったような記憶がある。


初心者の方にお勧めするとすれば、カインド・オブ・ブルーである。

ジャズ自体を象徴する一枚と言っても過言ではない。


カインド・オブ・ブルー+1

カインド・オブ・ブルー+1

  • アーティスト: マイルス・デイビス
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2005/07/20
  • メディア: CD




1曲目の So What からガツンと魂がゆさぶられること間違いない。

ちなみに、ソーホワットは、マイルスの口癖だったそうだ。

帝王と言われたマイルスだが、帝王が帝王であるためには、

常に先頭を走る必要があったのかも知れないが、

ジャズという音楽を純粋に、深遠に追い続けただけだろうとも思う。

もう、「帝王」と呼ばれる人はあらわれないだろう。
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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