2006年06月26日

七田さんの北京レポートC

七田真之の北京レポート第2弾 連載4



長く勤めることは良いことか


日本での話ですが、新卒の説明会に時々参加します。その中で質問を自由に受
け付けるのですが、たまに「御社の離職率はどのくらいですか?」という内容
の質問が出ます。定着率によって職場環境の良し悪しを確認するためか、誠実
に答える態度を見ているのか、マニュアルにそのような質問があるのか、よく
分かりませんが、このような質問は中国では絶対に聞きません。

むしろ逆のケースがあります。こちらは基本的に終身雇用ではなく、1年や2年
の就業契約が常識です。一部の社員に1年間から2年間に就業期間を長くするよ
うに契約を強化しようとした時の事です。殆どの社員がそれは止めてくれ、と
反発しました。2年も拘束するのは長すぎる、というのが主な理由です。長く就業できる条件にすることは良い事だと信じていた自分は甚だ意外でした。日本で正社員の人に対し、今後2年契約に切り替えてくれ、といえば、殆どの人がそれでは短すぎる、という反応ではないでしょうか。私もそう思うでしょう。

「あなたは近々辞める予定があるのですか」と聞くと、「この会社に不満はな
いし辞める予定は全く無い」と答えます。「では何故2年は嫌なのですか」と
聞けば、「会社も自分もこの先どうなるか分かりません。給与が下がるかもし
れません。でも2年拘束されてしまっては、給料の低いまま我慢して2年勤め続
けなければなりません。それは不合理だからです。」とのことです。

悪く言えば会社を全く頼っていない、帰属意識が無い、ということになります
が、よく言えば徹底的に自立しているということでしょうか。何かがあれば、
自分で何とかしよう、そのためには会社と社員と対等に合理的な契約であるべ
きだ、と考えているわけです。長く勤められる契約というのが、万人に受け入
れられるわけではないということです。日本の感覚とは全く逆です。
(終わり)

※これは、宋さんのメルマガに掲載されているものです。

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posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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