2006年07月25日

七田さんの北京レポートE

七田真之の北京レポート第2弾 連載6

七田真之


わが道を行く運転手



社員と3人でレストランに向かったときのことです。一人は中国語を話せる日本人、もう一人は日本語を話せる中国人、3人でタクシーに乗りました。

そのレストランには1度お客様に連れて行ってもらっただけなので、我々3人とも目的のレストランの場所をおぼろげながら知ってはいたのですが、はっきりと説明できる状態ではありませんでした。信号をまっすぐ行けば、そのレストランへすぐのところに来たときのこと、どうも運転手が首を傾げているのです。

道が違うのではないか、と思っているようです。

我々3人とも信号をまっすぐだと認識していたので「まっすぐだよ、まっすぐ」と3人して運転手に言い続けました。現地社員もまっすぐだよと何度も説明していましたが、運転手の疑問は晴れないようです。そうこうしているうちに運転手はなんと急にハンドルを切り出し、Uターンで反対方向へ向かい始めたのです。

我々は慌てて「おいおい違うよ、戻ってよ」と言っても、「こっちで良いはず」といってそのまま走り続けます。現地社員が中国語で説明しているうちに、その運転手が自分で“○○南路”と“○○南里”、を勘違いしていたことにやっと気づき、またUターンして戻り、我々は無事にレストランへ着いたのでした。

釣魚台料理.jpg
(釣魚台料理はスープがおいしい!)

ほらこっちで良かったでしょうと笑いあったのですが。
この件は些細な出来事でしたが、私にはちょっとしたショックを与え、印象に残っています。日本で3人の乗客から「道はまっすぐだから、行ってください」と、がなり立てられながら、自分の判断でUターンをする運転手がいるでしょうか。良くも悪くも自分の判断を信じているということです。逆に自分が納得して初めて元の道に戻るという所も、普段の生活で自己判断をよりどころにしているのだと感じました。

だからと言って自分の考えで他人の言うことを聞かないということではありません。会社組織においては、日本以上に上位下達がはっきりしています。上司から「これをいつまでにやって欲しい」と指示がでれば、自分の意見はありながらも、その指示通りに何とかしようと最善を尽くします。それは日本以上です。先の運転手も「目的地まで行く」、という指示に自分なりに考えて遂行しようとしているだけなのです。
だからコミュニケーションと確認は重要で、上司は頭をフル回転させ、想像力を働かせて、部下との認識をあわせていかなくてはなりません。

ここでの想像力とは「分かってくれただろう」ではなく「分かってないかもしれない」の方です。それもなるべく直接対話したほうが良いです。途中に細かい指示までケアしていなければ、「上司の指示は私の考えではこのようにやれということだ」という認識のもと一生懸命に進めてしまうのです。

※これは、宋さんのメルマガに掲載されたものです。

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posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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