2006年10月10日

七田さんの北京レポート(復刻版)E

これは、宋さんのメールマガジン2005.9.9配信号に掲載されたものです。


バックナンバー第30号


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人が多いと使い方も変わる(2)


人が多いと使い方も変わるということは、ソフト開発の現場以外の日常生活においても、いたるところで発見できます。

例えばレストランでは、ドアのところにずっと立っていて客が来たらドアを開けて挨拶する専門の服務員がいるのが普通です。初めての時は少し驚きます。彼らはそのドア開けの仕事しかしません。店内にも人があちこちに立っており、注文する時など人が来なくて困るということはほとんど経験しません。

ドアの開け閉めどころか、料理から注文取り、運び、レジまでするところが多い日本のレストランの感覚からすると、人件費をかけ過ぎではないだろうかと心配になりますが、それほど大きな影響が無いのでしょう。

また私は一般の中国人も住む、少し高級な団地のマンションに住んでいますが、ここは全ての棟にエレベーターガールが居ます。こう聞くとすごく高級そうなマンションに思えますが、そういうわけではなく、女の子がボタンの前に座っていて、住人が来たら階を押すだけのものです。何回かすると顔と階を覚えられるので、何も言わなくでも自動で部屋の階まで運んでくれます。

また家政婦を雇うというと日本ではどんなお金持ちか、と思いますが、中国の中流家庭では割と当たり前の光景であり、女性が出産後など、育児のためのお手伝いさんを雇うケースなどは、通常一般的なことです。中国の女性が家事に囚われず男性と同等に仕事を続けられるのも、このようなインフラがあるおかげとも思います。

このようなところを見ると、やはり日本と明らかに違うところはリソースがふんだんにあることだと思います。これは単に人が多いというだけでなく、多様な人(賃金格差)が居るということであり、だから日本では一部の裕福な人しか出来ないことも容易に普及出来てしまう力があるのです。

人が多いと、その使い方もガラリと質を変えてしまいます。日本の発想をそのまま何倍かにすればいいのではなく、全く別の見方に変わってしまうのです。

前号で述べたSQA(Software Quality Assurance)の話もそうですが、日本のPM(Project Manager)はほぼ何でもやっています。プロジェクトの状況の把握とレポート、同時にその対策、顧客との折衝・・・ほぼ何でも屋でしょう。

それで回っていくのが、日本の環境であり、如何に安定した少ないリソース、オールマイティで均質な人で回していくかを研究した成果と思いますが、中国ではその方法はとてもやりづらいです。中国の環境から見ると日本はかなりウルトラC級のアクロバットをこなしているように見えます。

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←七田さん、今週は日本に帰ってくるんじゃないかな。
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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