2011年06月03日

”チャンスがチャンスの顔で近付いてきたら”要注意!

先週の宋さんのメルマガを読んだら、今日のタイトルを思いついてしまった。

僕はこれで何度も失敗している(笑)。

20110503 GW鉢植え 034.JPG

**************************************

◆論長論短 No.141
自分と自国をも疑う心
宋 文洲

中国の富裕層の多くは海外にも住居と居住権を持っているのです。「なぜだろ
うね」と家内にいうと家内が迷わずに答えてくれました。「自国がよくないと
思うからでしょう」。

「なるほど」と思いました。第三者(彼女は日本人)の立場からみればそれは
簡単過ぎる理屈です。自国のほうがいいと思うならばわざと海外に資産や居住
権を分散する必要がないのです。彼らが裕福で不満のない生活を中国で過ごし
ても自国のカントリーリスクを感じているのです。

しかし、日本では「カントリーリスク」という言葉は中国やロシア、アフリカ
などの国に使うものであり、間違っても日本自身に使うことはありません。中
国のカントリーリスクを研究しても、米国のカントリーリスクを研究しないし、
ましてや日本のカントリーリスクなんてありえないことです。

しかし、今だから言えますが、中国人のビジネスマンの中では、もう10年前か
ら日本のカントリーリスクを熱心に議論していました。それは衰退のリスクで
した。くれぐれも誤解のないようにお願いしますが、それは決して右翼的な感
情論や希望論ではなく、日本に投資すべきかどうかの真剣勝負でした。

日本人は数十年前から中国の政治不安を「心配」してきましたが、中国は未だ
に安定しています。逆に、日本の政治は未だにリーダーシップが確立できず、
総理大臣の名前が覚えられないほど政権が変わります。「政治不安」がもし政
治の不安定を意味するならば、結果的にどちらの政治不安が高いだろうか。

それでも中国のカントリーリスクについて日本人とまったく同じように心配し
ている中国人達がいます。それはグローバル志向の中国人群である華僑達です。
彼らは昔も今も中国の政治不安をリスクとして捉えています。

しかし、その彼らが最も中国のビジネスに熱心であり、利益を上げています。
彼らはリスクを商売しない理由にするのではなく、商売が大打撃を受けないよ
うにリスクの分散措置をとった上、落ち着いて商売するのです。彼らのリスク
ヘッジは個人を守り、中国の不安に安定の要素を与えています。

中国経済が既に華僑を通じて世界と深く繋がり、不安定な政策をとった場合、
一瞬にして富も人材も海外に退避してしまい、政権が成り立たなくなることに
中国政府がプレッシャーを感じることも、結果的に社会の安定に繋がるのです。

外国のカントリーリスクばかりが気になるのではなく、自国のカントリーリス
クにも着目すれば日本はもっと良くなると思います。「日本は危ない」とメデ
ィアで言う人がいますが、どこの何が危ないかはまったくいい加減で、憂国の
安売りキャンペーンに過ぎません。本当に危ないと思うならば予防策・対抗策
をとるのが人間ではありませんか。

リスク管理は決してテクニックではありません。心の管理です。疑う心、不信
の心がリスクへの最強な予防接種です。大地震が日本国のもう一つのカントリ
ーリスクを明らかにしました。それは津波と技術妄信でした。しかし、これら
のリスクを抑えるものがあります。それは自分と自国をも疑う心です。

P.S.
ソフトブレーンの経営から手を引いてから5年も経ちました。この間、やっと
中国人の経営者やビジネスマンと付き合うようになりました。彼らの多くは海
外と中国の両方をよく知る華僑です。いわゆる大昔からグローバル化を目指し
ていた中国人群です。

私は基本的に民族や文化の違いをあまり強調しないタイプです。経営コンサル
ティングを通じて民族や文化の違いを不当に保守派の保身に利用されているこ
とをよく知っているからです。

しかし、華僑達は明らかに何かの共通点を持っています。それは自分にも大変
共感共鳴する部分です。中国国内で会うさまざまな不愉快な中国人もいますが、
華僑達は実に愉快でオープンでしかも誠実な人が多いのです。

彼らとの交流と自分の経験に基づいて「華僑流おカネと人生の管理術」にまと
めて見ました。はじめての華僑に関する著作ですが、久しぶりに力を入れた本
です。

華僑流おカネと人生の管理術
宋 文洲
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体一貫で家族と世界中に散る華僑。人災と天災に当然のように遭う。彼らはど
のように自分を律し、子孫を教え、リスクを管理し、困難に立ち向かうだろう
か。ご興味がある方はどうぞ。
https://krs.bz/softbrain/c?c=1153&m=80609&v=8372cf08

その華僑友人の一人の言葉を載せておきます。

「多くの場合、チャンスは困難の仮面を被って現れる」

(終わり)

今回の論長論短へのご意見はこちらへ↓
https://krs.bz/softbrain/c?c=1154&m=80609&v=4d2233a0

宋さんのTwitterはこちら↓
https://krs.bz/softbrain/c?c=1155&m=80609&v=e8a9a3ae
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 12:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月03日

中国・アジアビジネスに興味のある方は見逃さないで下さい。フジサンケイビジネスアイ様からの耳寄りな情報です。

中国・アジアビジネスに興味のある方へ


フジサンケイビジネスアイ主催のセミナー・交流会のお知らせです。

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もちろん僕も行きます。


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  ご期待下さい!

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  昨今、市場として注目さる中国・アジア。
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  市場を知ることはグローバル時代に必須です。中国・アジアの文化・経済
  とは?代表的なビジネスモデルとは?自社のビジネス可能性、今後何が
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  サイドストーリーが聞けるかも!

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   フジサンケイビジネスアイ取締役兼産経新聞東京本社東アジア室長
   『山本 秀也』
   産経新聞社東アジア室長、日本工業新聞社取締役
   中国・北京大学を卒業。産経新聞の海外特派員として、シンガポール、
   台北、香港、北京、ワシントンで計14年を過ごした。主な著書は
   『本当の中国を知っていますか?農村、エイズ、環境、司法』(草思社)

   「中国アジアビジネス戦略〜代表的なビジネスモデル〜」
   みずほ銀行国際営業部次長
   『加藤 修 氏』
   みずほ銀行国際営業部次長 香港貿易発展局投資アドバイザー
   1988年富士銀行入行。上海、大連、北京、香港駐在を経て現職。
   主な著書に『中国ビジネスモデル70』(エヌ・エヌ・エー)、
   『チャイナプラスワン』(同)、『アジアビジネスモデル60』(同) 他

  ◆第2部
   交流会(支援機関および参加企業ブースあり)
  
  <開催要項>
  ●日時:2月16日(水)
  ●受付:15:00〜
  ●時間:15:30〜18:30(一部/15:30〜17:30 二部/17:30〜18:30)
  ●場所:アットビジネスセンター大手町(会員企業)
   (東京都千代田区大手町2−3−6 三菱総合研究所ビル2F)
   地図はこちら⇒ http://abc-kaigishitsu.com/ootemachi/access.html
  ●定員:100名(先着順:1社2名様まで)
  ●参加要件:K会員・IS会員・ISI会員
  ●料金:一部のみ参加: IS・ISI会員 無料 / K会員 3,500円
      二部のみ参加: IS・ISI・K会員 3,500円(飲食代込み)
      一部二部共に参加:IS・ISI会員 3,500円 / K会員 7,000円
     ※上記は、1名あたりの料金となります。
     ※K会員に無料で登録出来ます。

   詳細・お申込みはこちら!
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   皆さまのご参加お待ちしております!






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2009年02月04日

立春大吉

今日、2月4日は、立春。

旧暦では、お正月、すなわち一年の始まりである。

白梅

今年は、経済的には大凶の年だ。

3月の決算にむけて、業績が上向く要素はまだ感じられない。

悲観的な見方ばかりすれば、まだまだ底の見えない感が強い。


だが、このブログにも一度書いたのだが、

という字は、

“目(メ)が出る”

という意味だそうである。


今日(凶)から年あらためて、立春大吉

なのである。

タグ:大凶 立春 節分
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 17:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月30日

脚力尽きるとき


『脚力尽くる時

      山更に好し』


                    蘇軾

富山の景色.bmp

宋さんが出演しているNHKの番組、

「カンゴ・ロンゴ」で知った詩の一節である。

縮み思考に陥りやすい時代だからこそ、

チャレンジ精神、ベストを尽くすことが、必要なんだろう。

学生時代、ゼミの仲間と先生と一緒に、登山をしたことがある。

山頂の清々しさは、山頂に登らないと味わえないものだ。

まずは、登り始めないと‥
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 17:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月26日

指南とは

昨日、坂本龍馬の「指南」役、河田小龍の話しを書いた。

「指南」という言葉を何気なく使ったが、語源が気になり、

調べてみた。

教え導くことを「指南」という。

大人の日本語の愉しみ 歴史にそのルーツを訪ねて (PHP文庫)
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   ↑
p195〜

『この語は中国で使われた「指南車」をもとにつくられた。

中国には古くから方角を知るための指南車があった。

それは車の上に人形を備えつけたもので、人形の指先がつねに

南を指していたという。』

(中略)

『指南車は長旅のときに方角を指示して進む道を教えてくれ

頼もしいものだった。

そこで、師が道を示すさまを尊んで「指南」と呼ぶようになったので

ある。』

         ↓

         ↓

尊敬する作家の吉川英治の座右の銘は、

「我以外皆師なり」 だそうだ。

よい指南役に毎日出会っているのかもしれない。

ビジネスライフ、人生は長い旅、「縁」には

本当に感謝したいものです。



皆さん、よい週末を‥
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 18:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月15日

冷え込み

今週は、ぐっと冷え込みがきついとの予報。

冬が冬らしくていいのだが‥


夜  雪        

                 白居易

已 訝 衾 枕 冷

復 見 窓 戸 明

夜 深 知 雪 重

時 聞 折 竹 声



yukisasa-sekirei.jpg
(イラスト@十五夜さん http://ju-goya.com/index.html

已に訝る 衾枕(きんちん)の冷ややかなるを

復た見る 窓戸(そうこ)の明らかなるを

夜深けて 雪の重さを知る

時に聞く 折竹の声 


寝ていてどうも変だ。蒲団も枕も冷え冷えとしている。

そこで窓を見ると、そのあたりがひときわ明るい

夜もふけた頃、雪が降り積もってきたらしい

時折、竹の折れる音が聞こえる

**************************

温暖化の影響か、年々冬が暖かくなってきているように感じる。

それでも今週は例年並に寒いらしい。

朝、布団から出るのが億劫になる季節。

どうぞ、皆さん、風邪など引きませんように‥

posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 19:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

窓を開けると‥

昨日は、体調が悪く、一日寝てすごしてしまった。

季節の変わり目は、気をつけないと‥


朝、三階の書斎の窓を開けると、秋らしい、ひんやりとして、

すがすがしい風が吹き込んでくる。


漢詩をたのしむ (講談社現代新書)
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秋 風 引   劉 禹錫


何 処 秋 風 至

蕭 蕭 送 雁 群

朝 来 入 庭 樹

孤 客 最 先 聞


何れの処よりか秋風至り
蕭蕭(しょうしょう)として雁 群れを送る
朝来 庭樹に入り
孤客 最も先に聞く


秋風はどこから吹き寄せてくるのか。
蕭蕭と、ものさびしい音をたてながら、雁の群れを吹き送ってくる。
今朝がた、その秋風がわが庭の樹々の間に入ってきたが
孤独な旅の身である私が、その音を誰よりも先に聞きつけた。


すがすがしいというよりは、もの悲しい漢詩なのだが、

好きな詩である。



一晩寝たら、すっきりした。






タグ:漢詩 中国
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 10:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月29日

まず「仕組み」ありき‥

我々、ベンチャー・中小企業にとって、最優先課題は何か?

負けない仕組み(つぶれない仕組み)であろう。

大企業でも簡単になくなる時代なのだ。
(現に僕のいた銀行はなくなってしまった)

だからこそ、ベンチャーであっても、

最初から「最強組織のデザイン」を描く必要がある。

教養としての孫子の兵法―常識として知っておきたい孫子の名言&戦略 (パンドラ新書)

孫氏はこう残している。


勝兵はまず勝ちて後に戦いを求め、


敗兵はまず戦いて後に勝ちを求む。



「仕組みなき組織」に勝ちはない。
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月26日

百年の計 とは

日経新聞夕刊一面の“あすへの話題”が大好きだ。

先週19日(木)に、

日東電工 相談役の山本英樹さんが、

「人を樹うる」

という記事を寄稿されていた。

読まれた方も多いと思うが‥

「管子」にある名言だそうだ。


「一年の計は、穀(こく)を樹(う)うるに如くはなし、十年の計は、木を樹うるに如くはなし、終身の計は人を樹うるに如くはなし」

一年で何かをするになら、穀物を植えるのがよい、十年で何かをするなら、木を植えるのがよい、一生かけるなら人の育成が最もよい、との意と聞く‥と書かれていた。

朝顔.jpg
(イラスト 十五夜さん http://ju-goya.com/index.html

企業は、多種多様な土(職場)、水(処遇)、肥料(教育など)を用意するぐらいでなければ、「人を樹うる」ことなど望めないだろう、
と更に山本さんは書いておられる。


人が動くと書いて働く。

人の重い力と書いても働く。



いずれにしても「企業は人」なり、

国家百年の計においては、何をや言わん、であると思う。


※管子
 中国・春秋時代の斉の宰相、管仲の名に仮託して書かれた
 法家の書物



posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月06日

「乞巧奠」とは

明日は、七夕。

七夕は、古く中国では魔よけの風習がある日だったらしい。

それが、牽牛・織女の伝説と結びつく。

そして、織女は、機織りをつかさどることから、

七月七日の夜に機織り(はたおり)や、裁縫などの手芸一般、更に
詩歌管弦など幅広い技芸の上達を祈る行事につながっていったらしい。

笹飾り.jpg
(イラスト@十五夜さん

その行事を乞巧奠という。

乞巧奠は、きっこうでんと読む。

短冊に願い事を書くのは、上達を祈願する名残だとか‥



ブログを書くと、すぐ調べる癖がつく。

雑学が身につく。

知識の整理、考え方の整理にも役立ったりする。

忙しいけどやめられない。

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2007年06月23日

宮城谷さんの「三国志」

三ヶ月に一冊のペースぐらいで読めればいいや、と思っていたが。

やはり、すごくおもしろいので、ペースアップする。

すっかり寝不足だ。

5月からスタートしたのだが、もう4巻が終る。

今、出版されているのは5巻だから、もうすぐ追いついてしまう。

三国志〈第4巻〉
三国志〈第4巻〉
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宮城谷 昌光
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通常、日本では、三国志といえば、「三国志演義」をベースに、

蜀・劉備を軸に、ちょっと“判官贔屓”的なにおいが強い。

後半は、「諸葛亮孔明」の話しが中心になったりする。


でも、宮城谷さんは、「正史」をベースに魏・曹操を軸に描く。

漢の終焉からしっかりと描かれていて、董卓と皇甫崇との関係など、いままであまり気にかけていなかった点にも気付かされた。

僕も30歳の前半までは、蜀が好きだった。

この頃、どうも曹操の大胆さと繊細さに魅かれる。

寝不足は当面続きそうだ。

******************************
以前も紹介したが、お気に入りの出窓のフィギュア

三国志フィギュア.jpg

缶コーヒーのおまけについていたのだが、毎朝飲んでも、
キャンペーン期間中に全部そろわなかったので、
結局、ネットオークションで買い揃えてしまった。
家内にあきれられたが‥
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月07日

明るく、仕事は楽しみましょう!

チャンスを逃さないためには、現在の仕事で着実に結果を出しながら、

未来に向かって、変化をオープンに受け入れ、明るくポジティブに日々をすごす以外、何があるのかと思う。

こんな漢詩がある。

苔(こけ)  袁枚(えんばい)

白 日 不 到 処
青 春 恰 自 到
苔 花 如 米 小
也 学 牡 丹 開


白日 いたらざるところ
青春 あたかも自ら来る
苔花 米のごとく小さきも
また 牡丹を学んで開く


日のあたらないところにも、春は、来るべきときに、
きちんとやってくるものだ。
苔の花は、米粒のように小さいけれど、
これもまた、大輪の花をつける牡丹のように、花、開くのだ。



春という変化(チャンス)は誰にもやってくる。

それに気付けば、誰も花開くのだ。


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2007年05月19日

三国志コレクション

以前、お土産で頂いたものを紹介する。

親友「J」にサイバーエージェント社の周さんという才媛を紹介頂いた。

その周さんが、僕が「三国志ファン」だと知り、お土産にくれたものだ。※水滸伝とあわせ二冊頂いた。

ちょっと不思議なもので、実は開封してなく正確には何かわからない。


周さんのおみやげ.jpg

中を見ると、コミック(絵)がある。
大筋の内容が描かれている。
    ↓
水滸伝のパノラマ.jpg(これは水滸伝版)

裏にはCDが付いていて、たぶん、これが本体なのかもしれない。
演義のCD.jpg

ちなみに、下の絵は、劉備・関羽・張飛の三人が最初に兄弟のちぎりを結ぶ「桃園の誓い」のシーンである。

文字はあまり読めなくてもわかるところがいい。


桃宴の誓い.jpg


とにかく、おもしろいので、CDは開封せずに大切に保管している。

周さん、ありがとう!
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2007年05月14日

池塘春草の夢

もう、今年も半分が終ってしまう感じがする。

偶 成           朱熹

少 年 易 老 学 難 成
一 寸 光 陰 不 可 軽 
未 覚 池 塘 春 草 夢
階 前 梧 葉 已 秋 声


蛙と紫陽花.jpg
(イラスト@十五夜

少年老いやすく、学成り難し
一寸の光陰 軽んずべからず
未だ覚めず 池塘春草の夢
階前の梧葉 すでに秋声


あまりにも有名な詩ではある。
が、最後の一行は、すっかり忘れていた。
梧葉とは、青桐のこと。

わずかな時間でも、おろそかにしてなならない。

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2007年05月12日

山亭の夏日

もう、すっかり初夏。

漢詩をひとつ。

山亭の夏日 高駢(こうべん) 

緑 樹 陰 濃 夏 日 長
楼 台 倒 影 入 池 塘
水 精 簾 動 微 風 起
一 架 薔 薇 満 院 香


紫陽花.jpg
(イラスト@十五夜

緑樹の影濃くして夏日長し
楼台は影をさかさまにして池塘に入る
水精の簾は動いて微風起こり
一架の薔薇 満院に香し


緑したたる樹々は、その影を濃く池におとし、
陽射しのつよい夏の一日はながい。
高楼はその姿をさかさまにして、池の水面に映している。
水晶のすだれは、そよ風が吹き起こると、音をたてて動く。
すると棚一面に咲きこぼれる薔薇の香りが
庭いっぱいにひろがってきた。




こんな別荘があれば、いいのになあ。

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2007年03月25日

詩は志の之くところなり

休みの日には、時間に追われず、リラックスすること自体を楽しんでいる。

時々、漢詩をつらつらと読んだりもする。

漢詩をたのしむ
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5 手軽に手に取れる漢詩のアンソロジー


詩は、志のおもむくところを言語で表現したものだ、という考え方が、
古くから中国にはあるそうだ。

p40〜

詩は志の之く所なり。

心に在るを志と為し、言に発するを詩と為す。(毛詩大序)


いい言葉だ。

しかし、僕自身、

大げさに“志”を振り回すのもしっくりこない。

春 在 枝 頭 己 十 分

春は枝頭にあって、すでに十分

真理や幸福は、いくら遠くまでさがし求めても手にいれられるものではない。
それよりもむしろ、身近なところに存在するものだ

一昨日、昨日と書いた「知識の呪い」も、枝頭にあって十分ではないかと感じる次第である。

今日は、おもいつくままを‥
posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

寒のもどり

先週木曜日だったか、

東京で“初雪”が観測された。

遅い初雪の記録だそうだ。

こんな詩がある。

“春 雪”     劉 方平

飛 雪 帯 春 風

裴 回 乱 繞 空

君 看 似 花 処

偏 在 洛 陽 東


飛雪 春風を帯び
徘徊 乱れて空をめぐる
君看よ、花に似たるところ
ひとえに洛陽の東にあり

ひらひらと舞う雪が春風を帯び、さまよいながら空一面に乱れ飛んでいる。君よ、ごらん、あの花吹雪のあるところを。洛陽の東にばかりかたよっているではないか。


東京の初雪は、朝、ほんのひと時であったが、どうやら

“寒のもどり”がやって来ている。

桜の開花予想では、再来週には、東京でも開花しそうだというのに。

アンダーカレント
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ビル・エヴァンス&ジム・ホール
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5 説明不要の大名盤
1 ボーナストラック無しの乱発
5 インタープレイの原質を鋭く記録した名演


今朝も寒いので、部屋で“ビルエバンス&ジムホール”の名盤を聞きながら、これを書いている。

寒かったり、暖かかったり、季節の変わり目なので、健康には、留意しましょう。







posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 09:57| Comment(1) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月15日

玄徳と孔明A

昨日の続き‥

杜甫の詩に“諸葛孔明”を詠んだ詩もある。

諸 葛 大 名 垂 宇 宙  諸葛の大名 宇宙のたる

宗 臣 遺 像 粛 清 高  宗臣の遺像 粛として清高

三 分 割 拠 紆 籌 策  三分割拠 籌策をめぐらし 

万 古 雲 霄 一 羽 毛  万古 雲霄(うんしょう)一羽毛

伯 仲 之 間 見 伊 呂  伯仲之間に伊呂を見る

指 揮 若 定 失 蕭 曹  指揮もし定まらば蕭曹を失せん

運 移 漢 祚 終 難 復  運移りて漢祚(かんそ)は終に復しがたく

志 決 身 殲 軍 務 労  志は決するも身はつきぬ 軍務の労に

 

諸葛1.jpg
正子公也氏デザインフィギア

意味は、

孔明の大いなる栄誉は、無限の空間と時間にとどまっているが、
その重臣の遺像が、厳粛に、清く、高く、ここのある。
天下三分の計という戦略をめぐらし、
その才能と徳の高さは永遠に大空高く飛ぶ一羽の鳳のごとくである。
また、孔明は、伊尹(いいん)や呂尚(りょしょう)と匹敵し、
もし、天下がその指揮に服するならば、漢の蕭何(しょうか)や曹参(そうしん)も問題にならなかったであろう。
残念ながら歴史の流れには逆らえず、漢室の帝位をついに復興できない。
魏を討つ決心をいだきながらも、その身は軍務の苦労のため命尽きてしまった。

杜甫は、劉備の人徳と孔明の誠実さが好きであったようだ。

杜甫は“悲哀”の詩人である。
しかし、どこか、そこにほのぼのとしたものも感じる詩人でもある。

※伊尹(いいん)は、湯王を補佐して殷王朝を起こした人物
 呂尚(りょしょう)は、ご存知、“太公望”のことである。
 蕭何(しょうか)と曹参(そうしん)は漢王室創業の功臣。

おもしろい。

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2006年12月14日

玄徳と孔明@

蜀 主 窺 呉 幸 三 峡  蜀主 呉をうかがいて三峡に幸す

崩 年 亦 在 永 安 宮  崩年もまた永安宮に在り

翠 華 想 像 空 山 裏  翠華 想像す 空山の裏 

玉 殿 虚 無 野 寺 中  玉殿 虚無なり 野寺の中

古 廟 杉 松 巣 水 鶴  古廟の杉松に水鶴巣くい

歳 時 伏 臘 走 村 翁  歳時伏臘に村翁走る

武 侯 祠 屋 常 隣 近  武侯の祠屋 常に隣近

一 体 君 臣 祭 祀 同  一体も君臣 祭祀同じ

 


杜甫が、劉備を詠った漢詩である。

意味は、

蜀の劉備は、呉を討とうとし、三峡の地に行幸したが、
崩御の年もまた、ここ“永安宮”であった。
人けのない山中に錦の御旗(漢の王室)が立ち並ぶ様子を想像しても、
かつての立派な御殿はあとかたもなく、ひなびた寺の中にそのおもかげがあるばかり。
古廟の杉や松は年輪を重ね、こう鶴が巣くっており、
一年・四季・伏日・臘日の祭りには、村の翁たちがせわしなく働いている。
武侯の祠(ほこら)は、永遠にそば近くにおかれており、
ひとつの肉体をもったような親密な間柄であった君臣は、死んでも尚、同じようにまつられている。

三顧の礼.jpg

杜甫が、三国志を題材とした漢詩を残していることを知らなかった。

「幸す」「崩年」という言葉は、そもそも天子に使う表現で、杜甫が劉備を正当な漢室の末裔で、きちんとした王朝とリスペクトしていた事がわかる。

最後の一行は、諸葛孔明(武侯)が劉備とともに廟に祭られていることをいう。

水魚の交わりといわれた“玄徳と孔明”の二人の間柄を物語る。

おもしろい。

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2006年11月20日

ライバルといえば‥

昨日の続きになるが、ライバルと言えば‥

諸葛孔明 と 司馬仲達

「死せる孔明 生ける仲達を走らす」
            (蜀書 諸葛亮伝)

三国志〈13の巻〉極北の星
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五丈原の戦いで、命脈の尽きた孔明。

撤退しなければならない蜀の軍隊。

木製の自分の像をつくり、魏軍を欺きながら撤退を成功させた孔明の英知を讃え、仲達のふがいなさを揶揄する言葉として理解されている事が多い。

“?”

果たしてそうであろうか?

司馬仲達ほどの男がそんなはずはない。

孔明なき後の蜀の実力を考えれば、もう魏が決定的に脅かされることは(しばらく)ないと考えていたはずだ。
それよりも、死に物狂いで逃げる蜀軍の追撃で消耗する魏軍、それにかける経済的なコスト、時間的ロスを戦果と天秤にかけたにちがいない。

孔明もまた、仲達が追ってこないことを読んでいたにちがいない。

真のライバルは、親友のごとくその気持ちがわかるものだから。

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三国志コレクションの7つ目はこれ。

孔明の切り絵.jpg

諸葛孔明の“きり絵”である。

SSRの吉岡社長土佐高の一年後輩)が、上海で買ってきてくれたお土産。

僕の三国志好きと弘明(僕の名前は音読するとコウメイ)にちなんで、買ってきてくれたもの。

きり絵は、どうやら中国が本場らしい。

これもまた、いろいろエピソード一杯だが、またの機会に。

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2006年11月16日

ビッグニュース!

今日午後から、なんと、 「北方謙三」先生のインタビューがある。
 
ダイヤモンドビジョナリー「知道中国」の新連載をお願いすることに成功したのだ!

「三国志」「水滸伝」「楊家将」、すべて持っている。

今回は、「水滸伝」に注目させて頂く予定だ。

水滸伝〈1〉曙光の章
水滸伝〈1〉曙光の章
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5 すごいですっ!!
5 待望の文庫化


待望の文庫化がされた。
北方先生は、単行本版に加筆・修正をされているそうだ。
その訳は、単行本の読者から、様々な意見が寄せられ、登場人物の設定を見直したり、検証しなおしたりされているらしい。

先生の「顧客志向」に、あらためて脱帽。

話しは、変わるが、先週エグゼコミュニケーションズの四宮社長さんと食事する機会を頂いた。

四宮さんは、熱烈な北方先生のFANだ。(三国志は6〜7回読んでいるとのこと)

四宮さんによると、「魯智深」を素晴らしく知的に描いている水滸伝は存在しないそうで、このコメントと“熱烈FAN四宮さん”の事をしっかりお伝えすることを約束してきた。

確かに、「魯智深」は、単なる乱暴者に描かれることが多い。

「三国志」においても、「張飛」が素晴らしく心やさしい男として登場する。

北方先生は、ハードボイルドの大家だが、

「男は強くなければならない、だが、やさしくなければ生きている意味はない(チャンドラー)」

をその中国作品の中でも存分に発揮されている。

しかも、他の作品ではありえない人物にそうしたハードボイルドのテイストを加えているなあと感じるのは、私だけではなかったのだ。

私からは、寺山修司さんをどう思うか、是非お聞きしたいとも思っている。

お二人とも、ロマンチストであることに間違いはあるまい。

取材の様子は、ブログにもまた書いていきますが、もちろん「新連載」でお楽しみ下さい。

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2006年11月08日

目が4つ、口が2つの化け物は?

三週間にわたり、「あの人が成功した7つの理由」について書いてきたが、

7つのポイントは、決して“起業家”だけのものではない。

ショーンKさんもおっしゃっていたが、係長でも、課長でも、すぐに始められるものばかりだ。

「三国志 将の名言 参謀の名言」
三国志 将の名言 参謀の名言

153P〜引用させてもらう。

 「四目両口あるにあらず、ただ智多きのみ」 
(魏書・武帝紀注)

“目が四つ、口が二つあるわけではない。ただ、知恵が多いだけだ。”

これは、魏の曹操を一目見よう、「すごいと聞いた曹操は、一体どんな男なんだろう」と一時休戦した敵兵が取り囲んだ折、曹操が軽口でいった言葉。

松田さんも和田さんも目は二つ、口は一つでした、ハイ!

********************************
三国志コレクションの5回目はこれ。

子供三国志.jpg

岩波少年文庫 上中下巻

息子が小学校時代に買ってあげたもの。

当時、ゲームの「三国志」に親子ではまっていた。

息子は、ゲームのおかげで、漢字にあまり苦労しなかったので、この本を買ってあげたのだ。

いや、無理に買い与えた面も否定できないなあ。

当時はちょっと親の見得とエゴもあったかも。
(今、ちょっと反省。)

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2006年10月28日

ハロウィン・クリスマス・忘年会には‥

もう一週間たってしまった。本当に時の経つのを早く感じる。

もう、年末も近い。当社グループが12月決算なせいもあるかもしれない。

一年経つのもあっという間だ。

企業は、特に小売なんかはそろそろ、忘年会やクリスマス商戦に向けてしっかり準備を終えている頃だ。

今夜のJ−WAVE「Make IT 21」は、弊誌とのコラボ企画で、

クリアストーン社の小野社長だ。

ある日、宋さんから、「弟分」として、小野さんを紹介された。

小野さんは、宋さんと同じ中国の方。宋さんとちがい、帰化されている。

ハロウィン、宴会、クリスマスパーティーでよく使われる「コスチューム」の製造・販売で急成長している。

今期は、小倉優子さんを起用することができ、しっかりプロモーションの基礎もできあがったようだ。

サンタの衣装.jpg
(ゆうこりん、ちょっと拝借しました。)

今夜は、そんな小野さんの事業にかける気持ちが、ショーンKさんによって引き出される。

僕も今夜はスタジオに行ってます。聞いて下さいね。

ところで、クリアストーンさんの商品は、東急ハンズさんや、ドンキホーテさんにありますので、

宴会の幹事さんクリスマスで、サンタさんになるパパ是非、買ってください!

すごく、いいつくりなので、一回限りで終わらせるのはもったいない商品ですよ。

萌えの方もいいかもしんない(笑)

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2006年10月16日

七田さんの北京レポート(復刻版)最終回

これは、宋さんのメールマガジン2005.9.27配信号に掲載されたものです。



バックナンバー第31号



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終わりに


何回かに分けて中国の状況を知るにつれ発見したことや認識が改まったことなどをレポートさせて頂きましたが、中国をよく知るということは逆に日本のことがよく判るということが多かった気がします。

やはり日本は少ないリソース、高コスト、平均的な集団の中で、如何に仕事をこなすかを研究してきた状況であり、それは日本のすばらしさでもありますが、他の国ではなかなか真似の出来ないもののように思います。

例えば日本の人口が10億以上になり、給与格差も拡大したら、おそらく中国と同じようなマネージメントになると思うので、日本の今の環境がそのような特殊性を生み出しているだけだと思います。

このような”属人的”ではなく”属国的”な管理になってしまっている点は、他国も含めたマネージメントの際には改善していく必要があると思います。つまり、中国だけを変えて全体効率を上げることは不可能で、やはり並行して日本側も変えて行かなければ全体効率へは繋がらないということです。この辺りはソフトブレーンが事業のプロセスマネージメントで提唱している概念と全く同じです。

現在、私どもはこれまでの当社での取り組みをマニュアル化し、メンテナンスを続けており、誰がやっても中国のマネージメントが出来るような仕組みづくりを作ろうと試みております。今年から本社では中国室を設立し、そのようなノウハウを中国へ進出されている企業、またはされようとしている企業の方への支援になるよう活動も始めました。又、パートナー企業と組んで、中国でのオフショア開発を事業として行うソフトブレーン・オフショア株式会社を設立します。10月25日には、東京で、中国でのオフショア開発についての講演を行います。

もちろん我々は中国に拠点があることを永遠の強みと考えてはおりません。真の強みはたとえ中国以外でも同様の拠点を作り、成功させられる仕組みとプロセスの整備だと考えております。

いずれ中国も人件費が高騰する日がくるかも知れません。そのときは東南アジア、中東、アフリカ、などに拠点が移るかもしれません。そのような時でもすぐに組織とプロセスの整備、無駄のないマネージメント体制が作れる仕組みを追求していくことが我々の思いであります。

このレポートが多少なりともの皆様の参考になればと思います。
ありがとうございました。

(終わり)

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2006年10月10日

七田さんの北京レポート(復刻版)E

これは、宋さんのメールマガジン2005.9.9配信号に掲載されたものです。


バックナンバー第30号


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人が多いと使い方も変わる(2)


人が多いと使い方も変わるということは、ソフト開発の現場以外の日常生活においても、いたるところで発見できます。

例えばレストランでは、ドアのところにずっと立っていて客が来たらドアを開けて挨拶する専門の服務員がいるのが普通です。初めての時は少し驚きます。彼らはそのドア開けの仕事しかしません。店内にも人があちこちに立っており、注文する時など人が来なくて困るということはほとんど経験しません。

ドアの開け閉めどころか、料理から注文取り、運び、レジまでするところが多い日本のレストランの感覚からすると、人件費をかけ過ぎではないだろうかと心配になりますが、それほど大きな影響が無いのでしょう。

また私は一般の中国人も住む、少し高級な団地のマンションに住んでいますが、ここは全ての棟にエレベーターガールが居ます。こう聞くとすごく高級そうなマンションに思えますが、そういうわけではなく、女の子がボタンの前に座っていて、住人が来たら階を押すだけのものです。何回かすると顔と階を覚えられるので、何も言わなくでも自動で部屋の階まで運んでくれます。

また家政婦を雇うというと日本ではどんなお金持ちか、と思いますが、中国の中流家庭では割と当たり前の光景であり、女性が出産後など、育児のためのお手伝いさんを雇うケースなどは、通常一般的なことです。中国の女性が家事に囚われず男性と同等に仕事を続けられるのも、このようなインフラがあるおかげとも思います。

このようなところを見ると、やはり日本と明らかに違うところはリソースがふんだんにあることだと思います。これは単に人が多いというだけでなく、多様な人(賃金格差)が居るということであり、だから日本では一部の裕福な人しか出来ないことも容易に普及出来てしまう力があるのです。

人が多いと、その使い方もガラリと質を変えてしまいます。日本の発想をそのまま何倍かにすればいいのではなく、全く別の見方に変わってしまうのです。

前号で述べたSQA(Software Quality Assurance)の話もそうですが、日本のPM(Project Manager)はほぼ何でもやっています。プロジェクトの状況の把握とレポート、同時にその対策、顧客との折衝・・・ほぼ何でも屋でしょう。

それで回っていくのが、日本の環境であり、如何に安定した少ないリソース、オールマイティで均質な人で回していくかを研究した成果と思いますが、中国ではその方法はとてもやりづらいです。中国の環境から見ると日本はかなりウルトラC級のアクロバットをこなしているように見えます。

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←七田さん、今週は日本に帰ってくるんじゃないかな。
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2006年10月02日

七田さんの北京レポートG

七田真之の北京レポート第2弾 連載8


七田真之


ブリッジマネージャー



オフショア開発のように日本と中国をまたいで仕事を進める時に、キーポイントとなるのはブリッジSEだと言われています。ブリッジSEとは中国語と日本語を話せるSEや技術者のことで、日本語と中国語に精通していて、技術もよく分かっている人というのが条件になります。一般には日本で留学し、そのまま日本の会社に勤めたことのある中国人が候補となります。そのような人が日本と中国の間に立って、コミュニケーションを円滑にしてくれると、オフショア開発も成功に近づくと言われています。


当社も日本と中国とのプロジェクトをたくさん行っていますが、スムーズに行くプロジェクトとそうでないプロジェクトがあります。その違いは、良いブリッジSEがいるかいないかによるのかというと、案外そうではないようです。

上手くいくプロジェクトには必ず核となるキーマンがいるのです。その人が現場の中心に立って、細かく全体像を把握し、各自に確認を繰り返し、詳細な指示を出し、的確に双方に説明する責任を遂行しています。このようなキーマンは、日本語しか話せない日本人、もしくは中国語しか話せない中国人、またお客様の担当の方がそのような核になっていることもあります。彼らは淡々とマネージメントの基本と責任を行っているだけです。このような核があるチームはものすごい力を発揮します。逆にこのような核がないプロジェクトではブリッジSEをいくら投入してもうまくいきません。

私はこのような核となる人物をブリッジマネージャーと呼んだら良いのではと思っています。そして、オフショア開発のキーは優秀なブリッジSEではなく、ブリッジマネージャーの有無ではないかと考えています。言語能力はあまり関係ありません。通訳を一人付ければ済むだけの話です。言語が出来ないのは、スピードのデメリットがあるだけです。

中国関係の部署に人選をする場合に、中国語の能力の有無や、中国に行ったことがあるか、中国が好きかどうか、などを選考の条件にするのは、適切でないと思います。行かせるならば日本でそのまま仕事をしていてもマネージメントが出来る人にするべきです。中国人で日本での就業経験がある人を行かせる場合も、その人が日本にいてもマネージメントが出来るかどうかを見てからの方が良いでしょう。中国人だから、日本では活躍できなくても、中国では活躍できるのではないか、と思うのは、全くの幻想です。日本でマネージメントが出来ない人は、中国でも出来ません。これは考えてみれば当たり前の話です。ポイントはやはりマネージメントにあります。


北京では最近対日オフショアで成長している企業が増えています。当初彼らも日本向けの仕事の難しさから失敗続きだったようですが、その失敗から教訓を学び、日本での業務のやり方をよく研究し、うまくいく方法をつかんできています。これらの企業の中国人経営陣たちは、ブリッジSEからブリッジマネージャーへと自ら変化しています。

米国からのインドへのオフショアが活発になった背景に、シリコンバレーで働いていたたくさんのインド人技術者たちがその企業の上級幹部になったためだという話を聞いたことがあります。つまり発注担当の決裁者がインド人になったからということです。また近年米国からの中国へのオフショア開発が活発になってきた背景は、同じくシリコンバレーではたらく中国人技師術者が上級幹部になってきたからだと言います。

日本で働く中国人の技術者は多いですが、上級幹部まで出世しているケースはまだ少ないようです。今後そのような人事が増えてくるかどうかは分かりませんが、現状ではすぐに増えそうな気配はありません。
そうであるならば、ビジネスにおいて日本と中国との相乗効果を高めるには、やはり日本人ブリッジマネージャーが増えてくれることが望ましいでしょう。しかし現在、日本人のブリッジマネージャーというのはほとんどいません。ブリッジSEすらほとんどいない現状です。もっと増えて欲しいと思います。

(終わり)

※これは、宋さんのメルマガに掲載されたものです。
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2006年09月13日

七田さんの北京レポート(復刻版)D

これは、宋さんのメールマガジン2005.8.26配信号に掲載されたものです。


バックナンバー第29号


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人が多いと使い方も変わる(1)

技術者についていうと技術力や性格は日本と中国とで大きな違いは無いように思います。先日、中国視察に来られたある方に北京支社の概要をご説明しているときに、「日本人と比べて、中国人の技術者に特有のメリットやデメリットがありますか?」という質問をされました。

その問いに対して、以下のように答えました。「個人個人では中国人技術者だからここが際立っているというところは特にありません。ただし、日本と大きく違うところは、リソースが多いこと。これは一つのプロジェクトをやる上でのやり方や質を大きく変えます。」

日本でのIT技術者の採用における職種といえば、プログラマー、SE(System Engineer)、PM(Project Manager)、あとネットワーク管理者ぐらいでしょうか。中国ではそれ以外に、テスター、SQA(Software Quality Assurance)、ブリッジSE、などの職種があります。そして比較的日本よりは、応募側も採用側も職種に対して明確に境界を引いています。

この中でSQAという専門職は日本にはありません。彼らは品質管理に関る仕事をするのですが、それぞれのプロジェクトに入り込んで、そのプロジェクトにおける規約やプロセスの運用がきちんとなされているかをチェックしアラームをあげます。

例えば定義されたプロジェクトのドキュメント規約、フロー、それらに則って、基本設計書やテスト仕様書の作成作業がきちんと成されているか、それらはきちんと決まったフォルダに保管されているか、などをチェックします。

その他にも、スケジュールの進捗の定期的な集計を行い、どのタスクが遅れており、そのタスクに対してアラームが上がっているか、発生したリスク一覧を表に纏め、それぞれ対策状況はどのようになっているか、発生した不具合の数と対応した数の日時のグラフを作成して、それらの情報をPM他、関係各所へレポーティングし続けます。

このような仕事内容を見るとプロジェクトリーダーのように思えますが、彼らはプロジェクトリーダーではありません。SQAはリスクや遅れを発見しますが、それらの問題に対して解決方法を考えたり、遅れを取り戻す施策を打ったりはしないのです。彼らはあくまで第三者的にプロジェクトに参加し、客観的な情報を収集しそれを流すことが仕事で、責任もそこまでです。対策を打つ責任はプロジェクトリーダーであり、それはSQAとは別の人が行います。

つまり、現場で担当している実作業者自身に自分達の進捗やリスクなど客観的情報の把握を任せないのです。状況の報告と対策を同じ人物に任せると、いくらでも状況改ざんして報告できるので、信頼性がなくなるからでしょう。

このSQAは、CMM(Capability Maturity Model for Software:ソフトウエアの開発能力を客観的に示す品質管理基準)の概念から来ています。中国ではCMMがはやっており、勉強をしている人もたくさんいます。日本にもCMMがありますが、このSQAのような職種が一般的に浸透するところまでいっていません。これはやはり少ないリソースと高い人件費の環境が起因しており、日本ではいかに少ない人数をフル稼働させるかを考えざるを得ないからでしょう。大体どこも人不足、予算不足の状況なので、CMMを導入したいのは山々ながら、そんなことはやっていられないというのが日本の現実でしょう。

しかし、中国では理想的な体制がいとも簡単に組めてしまう。冒頭で話した通り、豊富なリソースのおかげでマネージメントの質も変えることができるのです。

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2006年09月05日

「雲上的少女」を紹介してくれたのも「縁」

先週金曜日、以前私のこのBLOGを紹介してくれた、SSRの吉岡社長が、一人の少女とそのお父様・ご友人を連れ、来社してくれた。
(吉岡さんは、私の土佐高の一年後輩という「縁」だ。)

吉岡さんと夏さん.jpg

夏伊さんは、才能にあふれる、まさに「雲上的少女」の高校生。

今、アメリカの東海岸のハイスクールに通う。

昨年1月、北京で発売された小説は、「バレンタイデー」のプレゼントとしてもヒットし、日本語でも出版されている。


雲上的少女
雲上的少女
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夏 伊 桑島 道夫
文藝春秋 (2006/06)


12歳で、北京のピアノコンクールで優勝した彼女の今好きな音楽は、「ロックンロール」だそうだ。

お父様が日本にいらっしゃるので、夏休みを利用して、来日したのだが、吉岡さんが、我が社を一緒に表敬訪問してくれたのだ。

彼女は、日本では、ジャニーズの亀梨くんのFANだそうだ。

目を細められた、お父様の表情が、とても印象的であった。

小説は、とてもさわやかなストーリー、ご一読を。


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2006年09月04日

七田さんの北京レポート(復刻版)C

これは、宋さんのメールマガジン2005.8.12配信号に掲載されたものです。

バックナンバー第28号


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「泥棒にチャンスを与えてはいけない」

差が大きい組織では、グレーゾーンをなくしていくことが必要で、規則を明確にすることが必要だと前号で書きましたが、

同時にその規則を見えるようにする、目立つようにするということも大事な要素と思われます。

日本では、厳しい罰則があることは表に出さないようにし、オブラートに包んで注意することが多いように思います。

例えば、遅刻を繰り返す社員に、「遅刻をするな、気をつけろ」とは言いますが、「遅刻をしたら査定時に給料が減る可能性がありますよ、昇進できませんよ」と注意するケースはあまり多くありません。(上司は心のうちでそう思っていても)

しかし、中国のように差が大きい人たちの組織の中では、その点をしっかりアピールして注意する必要があるように思います。

中国では窃盗が少なくなく、実は当社の社員も被害にあったことがあります。しかも、私と食事をしている目の前で携帯電話を盗まれました。詳しい状況は割愛させて頂きますが、全く気づかせないような見事なやり方で、感心してしまうほどでした。

その後、公安に被害届をだし、若い警察の方にパトカーでマンションまで送ってもらいましたが、道中彼が言った一言が非常に印象に残りました。

社員:「普段はやらないが、その時はたまたま上着を隣の椅子に掛けていたんです。あれが良くなかった。」

お巡りさん:「それはだめだ。泥棒にチャンスを与えてはいけない。」

この言葉通りのことは街のあちこちで見受けられます。例えば中国のマンションは大体3階くらいまで、窓には厳重な鉄格子がかけられています。とても入れそうに無い状況だし、そこまでよじ登る気はさすがに起きません。

また、銀行のATMから現金を持ち出す警備員もものすごい重装備をしています。厳つい警備員2〜3名が、銃のようなものや、鉄の棒に釘がちりばめられた棍棒のようなものをこれ見よがしに持って、外に向いて立っています。その時間は、ATMに来たお客も近寄ることが出来ず、恐る恐る遠巻きに見ている状況です。もし私が泥棒で、よほどお金に困っていても、この現金輸送車を襲おうなんて勇気は全くもってありません。

つまり「泥棒にチャンスを与えない、期待させない」装備とその明確なアピールを行っているのです。未然に問題を防ぐためにはその気を起こすことさえないぐらいに派手にアピールするのが良い、という考えなのだろうと思います。この辺りも一度日本の感覚をすっかり捨てて頭を切り替えておくことが必要だと思います。

グレーゾーンを無くし規則を明確にすると同時に、不正が不可能であることを判らせるアピールを正々堂々と行う、思い切りの良さが必要です。

中国に悪い人が多いということを言いたいわけではありません。人が多い分差が大きいだけだと思います。例えば、中国にも日本人に似た人たちは1割はいるでしょう(それでも1億人)から、彼らを日本へ引っ越しさせ、代わりに日本人全員を中国へ引越しさせて、総入れ替えを行ったとしましょう。おそらく大した変化は見られないと思います。

そのような差が大きい組織を運営するには中流だけに焦点を合わせていてはいけません。最大値にも最小値にも全体に同時に焦点を合わせなければなりません。

日本での発想や感覚は中流だけを焦点に当てるため、見方が偏ってしまう場合が多いのではないでしょうか。例えば、毎日一人遅くまで残業している社員が居るとします。彼に対してどう思うでしょうか。

「定時で帰ってしまう社員が多い中、彼のようにがんばっている社員もいるのだなあ、その分評価してあげなければいけないなあ。」と思うでしょうか。私もそうでした。しかし今では同時に別の見方もします。

「彼は何で遅くまで会社に居るのだろうか、パソコンでも盗もうと考えているのではなかろうか」という想像も同時にします(実際にそのように盗みを働いた社員がいたから)。

今では夜10時以降の事務所への入退出はカードが受け付けないようになっています。つまりそのような心を起こす環境を作らないということです。

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2006年08月28日

七田さんの北京レポート(復刻版)B

これは、宋さんのメールマガジン2005.7.29配信号に掲載されたものです。

バックナンバー第27号


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<差が大きい集団では規則明確が重要>

七田 真之



北京と東京のメンバーを見比べていると、違って見える面の多くは”ノリ”の問題で、実は共通点が多かったりします。決定的に違うなと思うことは、一言で言えば“差が大きい”ということです。

この「差」はいろいろな方面に適用しますが、人の差に関して言えば、能力のある人ない人、大人の考えを持つ人と子供っぽい人、真面目な人と悪知恵の働く人、素直な人とごねる人などがあり、これらの差が、日本よりやはり大きいのです。

ですから、これらの「差」の最高値の人、最低値の人の行動を目の当たりにすると、想像を絶するわけです。ありえないことが起こった、と・・・。それは私が日本の感覚で見ているからで、現地の彼らからすれば全くの当たり前の話です。

やはり日本の10倍の人口はあるのだから、偏差が大きいのは当然なのでしょう。同様に当然日本人と同じ感じの人も居ます。だから日本と中国が根本に違うとは思いません。ただ、“差が大きい”だけです。

差が少ない人たちが集まった組織では、ある程度の行動パターンが想像できるので、きちんとしたルールがなくてもうまく行く場合があるでしょう。しかし均質でない人たちが集まった組織では、明確なルールがないとうまく運営していけません。そうでないと“ありえないこと”が起こったときに、対処できなくなるからです。

大体問題はグレーゾーンで起こるので、グレーゾーンを極力なくしていくことが大事になります。例えば、無断欠勤を連続三日間繰り返す場合は、解雇する契約になっています。またタイムカードを押し忘れた人は、1回5元の罰金です。そして毎週出退勤情報は全社へメールされます。それは見せしめではなくて、集計データが間違っていないか確認して管理部へ返信してくださいというものです。

その他細々ありますが、これらは先のグレーゾーンを明確にする規則で、日本の皆さんからすると少し奇異に見られるかもしれませんが、現地では当たり前で悲壮感は余りありません。「あっ、タイムカード押し忘れちゃった罰金か。しょうがないか。」、まあこのような感じです。

現地の他社も同じような規則で運営しているようです。ミスをしたら罰があるのは、ある意味当たり前の感覚なのでしょう。自分は守るけれど、守らない人がいるのも事実だ、という認識は誰もが持っています。守らない人がいる訳ないという感覚は日本だけかもしれません。

このような罰金制度というものは日本では割と特殊な管理方法と見られることが多いでしょう。かくいう当社も予約システムの入力ミスを減らすため、明るい罰金制度(徴収したお金は皆の飲み会などに使う)をやろうとしましたが社内の反対が多かったため実現しなかったこともありました。日本でこのようなことをする良し悪しは置いておいても、日本の感覚をそのまま中国に持ってきて運営したのでは通用しないということです。差が大きい集団では規則がないとやっていけない、規則があるのが当たり前、という状況を十分理解した上でないといけません。

罰金制度があるのをみて、「中国はそこまでやっているの?厳しいね。日本ではやっていないけど大きな問題が起きていないよ。」などと、間違っても言ってはいけません。それは日本だけの感覚です。グレーゾーンには必ず問題が発生します。そのような時は「それはそうだよね。守らない人もいるのだから罰金は当然だよね。」ぐらいに言っておいた方がいいでしょう。


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2006年08月21日

七田さんの北京レポート(復刻版)A

これは、宋さんのメールマガジン2005.7.15配信号に掲載されたものです。
バックナンバー第26号


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七田真之の北京レポート

 「舌打ちされても傷つかない」

当社の北京事務所には私の他に日本人の駐在員が2名居ます。うち一人は女性社員で、彼女もそろそろこちらに来て半年になり、中国語も覚え始め一人で気軽に買い物にも行けるようになっています。

彼女と現地の中国人女性社員(日本語達者)、日本からの出張者と私で夕食を食べていたとき、次のような会話がありました。

日本人社員:「いやあ、先日小さいスーパーに買い物に言ったんですが、ひどいことがあったんですよ。」

私:「どうしたの?」

日本人社員 :「小さい買い物をしたのですが、ちょうど大きいお札しかなくって。どうも小さいお金は無いかと聴かれたようだったので、“無いよ”、と答えたら、なんと、“ちぇっっ”と思いっきり舌打ちされたんですよねえ。」

私:「それはどっちが客か分からないね。」

中国人社員 :「そんなことがあったのですか。えー、私だったらその店員に、“大きいお金がいらないなら、あげないのでタダでくれ”って言い返しちゃう。(笑)」

私:「それはいいかも。小さい店だとまだ日本で期待するほどのサービスは無いところも多いね。」

日本人社員 :「それは分かっているのすが、でも分かっていつつも、目の前で舌打ちされるとやはり傷つきますよね。」

私:「なるほど、そうだよね。(共感)」

中国人社員 :「・・・・」

このような会話があった中で、私はその日本社員と私との間にある共感がその中国人社員に無い様子なのが少し気になり、質問をしてみました。

私:「このように目の前で舌打ちされると、中国の人でもやはり傷つくものなの?」

中国人社員 :「(質問の意図が分からない様子で)まだやはり小さい店ではこのようなサービスの悪い所もあります。」

私:「そうではなくて、日本人だと舌打ちするのは余程の問題があった時だけなので、結構傷つくんだよね。」

中国人社員:「割と当たり前のことなので、なんとも思いませんが。」

このような会話をしました。

日本人はデリケートな気質を持っている部分があり、そこをお互い共有することが多い傾向があると思います。日本人の私はよく判ります。ただ、私と日本人社員で共感を持った一言は、中国人社員は何を言っているのかわからなかったようです。それは、思った不満をそのまま口にする店員、それに対してすぐ言い返す客、という状況が中国ではあまり特殊なことではない為だろうと推測します。

日本ではよほど腹に据えかねたときにしか行わない行為が、中国では当たり前にやり取りされる、これは会話の“ノリ”の違いなのだと思います。このノリに慣れないと、コミュニケーションでフラストレーションが溜ります。

彼らの会話の中で、全く悪気が無い。だからこちらも「傷つく」必要なんて何もないということです。「不満をそのまま口にされても、そういうものだと思って流しておき、こちらも言いたいことを言った方がいいね」とその日本人社員にはアドバイスしました。

感情的な言葉遣いはしてはいけませんが、言葉遣いは丁寧にしつつ理屈をもって言いたいことを言う分には、日本よりも気に病む人は少ないようです。これは私だけの感覚かと思っていましたが、同じく北京に駐在しているIT関連の会社の副総経理さんからも同様の話をされました。その方も毎日、社員に○○やってね、○○やってね、○○どうなった?とよく注意するそうです。

あるとき古参の中国人社員が顧客にプレゼンをするのに立ち会いました。社内でも力があり誰かに注意されることがあまりなさそうな人です。そのデモがイマイチでどうしても改善した方がいいと思い、デモが終わったあと「○○さんこうしたところをこう直したほうがもっと良くなる」と、具体的に話したそうです。

その中国人の古参幹部は「えええ!」と大きな声を出したため、一瞬その副総経理さんは怒り出したのではないかと、ビビって後ずさりしたそうですが、その次の言葉は、「このように指摘されたのは初めてです。自分の向上のためになります。どうもありがとう。」とのこと。

感情的にならず、理屈が通ることに対してはオープンですし、自己の向上のために言っているという姿勢は基本的に受け入れられるようです。

(続く)

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2006年08月20日

熱帯夜

南宋の三大詩人といわれる楊万里の漢詩に次のようなものがある。

夜 熱 依 然 午 熱 同

開 門 小 立 月 明 中

竹 深 樹 密 虫 鳴 処

時 有 微 涼 不 是 風



夜熱は依然として午熱に同じ

門を開いてしばしたたずむ、月明の中

竹深く樹密なり 虫の鳴く処

時に微涼あり 是れ風ならず

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日が落ちても、まだ午後の暑さが変わらない。
戸を開き外に出て、月明かりの中にしばらく佇んだ。
竹や樹木が生い茂っているところで、虫がないている。
それだけで、少し涼やかに感じたが、これは風が吹いたからではない。

南宋に「ヒートアイランド現象」があった訳ではないので、人の感じ方は時代を超えて同じなんだなあ、と面白く感じた詩である。

打ち水でも玄関に打とうかな‥‥


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2006年08月14日

七田さんの北京レポート(復刻版)@

これは、宋さんのメールマガジン2005.7.1配信号に掲載されたものです。
バックナンバー第25号


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七田真之の北京レポート

北京へ駐在するようになって約半年が経ちました。ソフトブレーンは97年に北京支社を設立しました。北京支社は、これまでずっと製品開発工場として稼動してきましたが、去年の前半まで本社の人間は一人も駐在せずに現地社員によるマネージメントだけで運営していました。

ソフトブレーングループの今後の戦略として、中国市場展開、オフショア受託、アウトソーシング、パッケージ製品群の増強、などを重視していますので、私自らが、ますます重要性の増す北京支社へ行くことを決めました。行ってみた感想としては、やはりこちらに腰を落ちつけると、出張で時々来るだけでは判らなかった多くのことが、実感として理解できるようになり、大変良かったと思っています。

日本に比べて中国人は、「個人主義である」、「残業をしたがらない」、「言ったものと違うものが出てくる」、などといったある程度の予備知識は、本や人から聞いた話から得ていましたが、聞いて理解するのと体験して理解するのとの差はやはり大きいです。

そこで、今回のレポートの中では、なるべく一般論に終始しないように、マネージメントする上で実体験で感じたことを中心に、自分の言葉で書いていきたいと思います。多分に主観も入ると思いますが、皆さんにお伝えする内容に対して誠実に書いていきたいと思います。

「細かくチェックしても指示待ち人間にならない」

中国で仕事を頼むときは、指示とチェックはかなり細かく行うようにしています。このように書くと中国人はうるさく言わないと仕事をしない怠け者が多いととられるかもしれませんが、そうではありません。動かすために指示するというよりも、個々が勝手に走り出すのを周辺を叩いて正しい方向へ調整しているという感覚です。

例えば、「そういえばあの件どうなった」「はい、順調に進んでいます」

「そう。順調にってどのくらい進んだの?」「半分くらいです」

「半分ってどうやって計算したの?根拠は?」「ええっと。10個のドキュメントの内5個できました。」

「”できた”というのはどうやって判断したの?」「ドキュメントを作成し、翻訳も終わりました。」

「○○さんはそれを見てOK出したの?」「いえ、まだ見せていません。」

「じゃあまだ半分終わったことにならないね。」「はい、ではすぐ見てもらいます。」といった感じです。

そこで一番初めに気づいたのが、このような細かいチェックを行っても彼らが全く積極性を失わないという点です。

日本ではよく、上司は部下に細かく指示しないほうがよい、細かい指示ばかりしていると積極性をなくす、自分で考えなくなり成長しなくなる、などと言われます。部下が指示待ち人間になってしまうから、細かく口を出さないほうが良いとたしなめられたこともあります。私もそうだと思っていましたし、総じて良くないことのように感じていました。

しかし中国では、彼らはどんなに細かい指示とチェックをしても指示待ち人間にはならないのです。細かく口をだそうが、出さまいが、勝手にどんどんと仕事を進めて何かしら作ってしまうのです。

つまり、細かい指示と積極性は相反することではなく十分共存する、というこ
とが判り、目から鱗がおちました。

「上司は細かく指示しないほうが良い」という常識は日本だけのものではないだろうか、ということを最近は考えます。なぜこのような常識になってしまっているのかわかりませんが、上司の隠れ蓑にうまく使われている状況も少なくないかも知れません。

少なくとも中国では、細かく確認しないで完成するのを待っていては、期待通りのものが出てくることは奇跡ですし、また逆に明確な指示をしない上司も部下から嫌われてしまいます。

(続く)

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2006年08月07日

七田さんの北京レポートF

七田真之の北京レポート第2弾 連載7

七田真之


言い訳のポイントのずれ



 真面目な中国社員ほど、説明が上手くなくて誤解されることが多いのではと感じます。上手くないというのは、重要と思うポイントがずれているためのようです。

ある社員は日本への出向契約の手続きをしたくないと言います。理由は、手続きが面倒だからやりたくないと言うのです。仕事が忙しくて時間が無いと。そのように言われると彼には何か後ろ暗いところがあるのは?と勘繰ってしまいます。

しかし、よくよく聞いてみるとそのような契約を結ばされるのは自分だけで、他の人と差別されていると思っていたことが主な原因でした。既に他の5人の社員もその契約を結んでいることを説明すると、あっさりと上手くいきました。
 こちらとしては最初から不公平感があることを説明してもらえば、直ぐ済んだ話ではありますが、本人としてはそちらを言うより、時間的な理由を主に上げた方が良いと思っていたようです。

開発においての話ですが、「このプロジェクトにはまだ8つの不具合が残って
います。でもこれを直していると納期に間に合わなくなるので、対応しなくて良いでしょうか?」と聞いてきます。こう言われれば、やりたくないのでは?とこちらは勘繰り、はじめから怠けず何とかしなさい、という目で見てしまいます。

でもよくよく確認してみると、仕様の解釈の問題で、対応しなくても良い問題だったりします。もしはじめから「8つほど不具合を見つけたので対応を検討していますが、これは仕様上対応しなくても良いものかもしれません。如何でしょうか?」と聞いてくれたらこちらの反応も変わったはずなのですが。本人たちも分かっていたのですが、納期がないという時間の問題を前面に出して説得したほうがより良いと考えたようです。

katori2.jpg

またある社員が他の社員を指して、あの人は人格が良くない、私に対してこんな態度をした、辞めさせるべき、という理由で訴えてきます。そのように聞けば、単に好き嫌いの判断で騒いでいるようにしか聞こえないので、何とか調整するか、という態度にこちらはなります。

しかしよくよく調べてみると、その社員は明確な不正行為をしている事実が発覚したりします。本人はそのような事実を見ており、更に態度も悪いので、その人は人格が良くない、という表現でアピールしてくるのですが、人格うんぬんよりも、その不正事実の一つ二つをそっと教えてくれたほうがこちらとしては重要です。しかし、当人はそのことがそれほど重要と思っていないがために、人格のみでその人が良くないことを訴えようとします。私とあの人とどちらを信頼するのか?という感情論に聞こえる説明になってしまうのです。

だから聞くほうはより注意して聞かないといけません。言っている言葉の裏に何か他の事実が無いかどうか。単に感情論や言い訳で言っているのか、重要視しているポイントがずれているため、自分に響かないのかどうか。中国の社員も聞く側が何を重要視して、どのように話せば伝わるのかをよく研究した方が良いと思います。変に誤解され、損をしていることは少なくないと思うからです。特に真面目な社員ほどそう誤解されやすい気がします。不思議なことに不真面目な社員は意外とこの辺りの説明のポイントが的確であることが多いのです。
 
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2006年08月05日

杜甫

ちょっと今、漢詩にはまっている。
高校時代習った記憶がある詩だ。
受験勉強で読むのとは全く異なる。

ひとつ杜甫の詩をご紹介。
(季節がちがうのはお許しを)

江 碧 鳥 逾 白

山 青 花 欲 然

今 春 看 又 過

何 日 是 帰 年


江はみどりにして鳥いよいよ白く
山は青くして花もえんと欲す
今春 まのあたりに又過ぐ
何の日か是れ帰年

深緑の大きな川、鳥の白さが映える
山も青々としげり、花は燃えんばかり
ああ、今年の春も目前を通りすぎるがごとく去っていく
いつの日に故郷に帰れるのだろうか

Fly with the Wind
Fly with the Wind

マッコイ・タイナーのFly with the Windを聴きながら‥‥

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2006年07月25日

七田さんの北京レポートE

七田真之の北京レポート第2弾 連載6

七田真之


わが道を行く運転手



社員と3人でレストランに向かったときのことです。一人は中国語を話せる日本人、もう一人は日本語を話せる中国人、3人でタクシーに乗りました。

そのレストランには1度お客様に連れて行ってもらっただけなので、我々3人とも目的のレストランの場所をおぼろげながら知ってはいたのですが、はっきりと説明できる状態ではありませんでした。信号をまっすぐ行けば、そのレストランへすぐのところに来たときのこと、どうも運転手が首を傾げているのです。

道が違うのではないか、と思っているようです。

我々3人とも信号をまっすぐだと認識していたので「まっすぐだよ、まっすぐ」と3人して運転手に言い続けました。現地社員もまっすぐだよと何度も説明していましたが、運転手の疑問は晴れないようです。そうこうしているうちに運転手はなんと急にハンドルを切り出し、Uターンで反対方向へ向かい始めたのです。

我々は慌てて「おいおい違うよ、戻ってよ」と言っても、「こっちで良いはず」といってそのまま走り続けます。現地社員が中国語で説明しているうちに、その運転手が自分で“○○南路”と“○○南里”、を勘違いしていたことにやっと気づき、またUターンして戻り、我々は無事にレストランへ着いたのでした。

釣魚台料理.jpg
(釣魚台料理はスープがおいしい!)

ほらこっちで良かったでしょうと笑いあったのですが。
この件は些細な出来事でしたが、私にはちょっとしたショックを与え、印象に残っています。日本で3人の乗客から「道はまっすぐだから、行ってください」と、がなり立てられながら、自分の判断でUターンをする運転手がいるでしょうか。良くも悪くも自分の判断を信じているということです。逆に自分が納得して初めて元の道に戻るという所も、普段の生活で自己判断をよりどころにしているのだと感じました。

だからと言って自分の考えで他人の言うことを聞かないということではありません。会社組織においては、日本以上に上位下達がはっきりしています。上司から「これをいつまでにやって欲しい」と指示がでれば、自分の意見はありながらも、その指示通りに何とかしようと最善を尽くします。それは日本以上です。先の運転手も「目的地まで行く」、という指示に自分なりに考えて遂行しようとしているだけなのです。
だからコミュニケーションと確認は重要で、上司は頭をフル回転させ、想像力を働かせて、部下との認識をあわせていかなくてはなりません。

ここでの想像力とは「分かってくれただろう」ではなく「分かってないかもしれない」の方です。それもなるべく直接対話したほうが良いです。途中に細かい指示までケアしていなければ、「上司の指示は私の考えではこのようにやれということだ」という認識のもと一生懸命に進めてしまうのです。

※これは、宋さんのメルマガに掲載されたものです。

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2006年07月10日

七田さんの北京レポートD

 
七田真之の北京レポート第2弾 連載5

七田真之
愛憎分明

「愛憎分明」という言葉を教えてもらったときは、はじめは意味がよく分かりませんでした。愛憎裏表のことかと思いましたがそうではありません。この言葉は中国の方なら誰でも知っていて、よく使われています。「好きと嫌いとをはっきりさせる」という意味です。使われ方としては、人を評価するときに使います。

「あの人は愛憎分明の人だから」という感じです。そしてこれはほめ言葉なのです。つまり美徳です。

日本語の感覚からするとほめ言葉としては違和感を覚えますが、好きなものと嫌いなものを明確にするということは、裏表がはっきりしている人、意見が変わらないので信頼できる人、不正があるような場合はそれをきちんと指摘して戦うことが出来る英雄、と言った印象のようです。つまり反対意見を言うことは美徳ということなのです。

日本人は概ね「愛憎分明」ではない態度の人が多いと思われているようです。つまり、好き嫌いをあからさまに表現しない人が多いということです。これは日本人の私にはよく分かります。好き嫌いを表明することは、礼儀正しくない態度と考えているからです。たとえ相手が嫌いな人であっても、分け隔て無く、まるで好きな人に接するのと同じように接することが美徳だと思っています。


信頼を得るために好き嫌いをはっきりさせる中国では「愛憎分明」な人になろうと願い、礼儀を失しないように好き嫌いを表に出さない日本では「愛憎分明」でない人になろうと願い、双方ともそれぞれの美徳を目指す態度なのですが、コミュニケーションのキーになる概念だと思います。

好き嫌いや思ったことをはっきりいう中国人と、思っていながら明確に言わない日本人とが対話をしたときに、片方は「なんて礼儀の無い人なのだ」片方は「なんて仮面をかぶった人なのだ」と思ってしまうわけです。

日本人の方は中国人の社員と接するときは、比較的はっきり好き嫌いの思いや、良い悪いの考えを言うようにしてもそれほど角は立たないことを理解し、意識すると良いと思います。中国人の方は日本人の社員と接するときは好き嫌いや良い悪いの表現の仕方を中国人の感覚で普通にやると角が立つこと理解し、伝え方を少し工夫するように意識すると良いと思います。ちょっとした癖の問題だけなのです。

※これは、宋さんのメルマガに掲載されている記事です。

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2006年06月26日

七田さんの北京レポートC

七田真之の北京レポート第2弾 連載4



長く勤めることは良いことか


日本での話ですが、新卒の説明会に時々参加します。その中で質問を自由に受
け付けるのですが、たまに「御社の離職率はどのくらいですか?」という内容
の質問が出ます。定着率によって職場環境の良し悪しを確認するためか、誠実
に答える態度を見ているのか、マニュアルにそのような質問があるのか、よく
分かりませんが、このような質問は中国では絶対に聞きません。

むしろ逆のケースがあります。こちらは基本的に終身雇用ではなく、1年や2年
の就業契約が常識です。一部の社員に1年間から2年間に就業期間を長くするよ
うに契約を強化しようとした時の事です。殆どの社員がそれは止めてくれ、と
反発しました。2年も拘束するのは長すぎる、というのが主な理由です。長く就業できる条件にすることは良い事だと信じていた自分は甚だ意外でした。日本で正社員の人に対し、今後2年契約に切り替えてくれ、といえば、殆どの人がそれでは短すぎる、という反応ではないでしょうか。私もそう思うでしょう。

「あなたは近々辞める予定があるのですか」と聞くと、「この会社に不満はな
いし辞める予定は全く無い」と答えます。「では何故2年は嫌なのですか」と
聞けば、「会社も自分もこの先どうなるか分かりません。給与が下がるかもし
れません。でも2年拘束されてしまっては、給料の低いまま我慢して2年勤め続
けなければなりません。それは不合理だからです。」とのことです。

悪く言えば会社を全く頼っていない、帰属意識が無い、ということになります
が、よく言えば徹底的に自立しているということでしょうか。何かがあれば、
自分で何とかしよう、そのためには会社と社員と対等に合理的な契約であるべ
きだ、と考えているわけです。長く勤められる契約というのが、万人に受け入
れられるわけではないということです。日本の感覚とは全く逆です。
(終わり)

※これは、宋さんのメルマガに掲載されているものです。

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2006年06月12日

七田さんの北京レポートB

七田真之の北京レポート第2弾 連載3

七田真之

商売熱心の背景には


店員が飲み物のメニューを持ってきます。ワインのページに目が留まり、注文しようかと考えます。残暑の厳しい日でまだかなり暑いです。冷えたワインが欲しかったので、ありますかと聞くと無いとの答えでした。ならばいらないと答えたのですが・・・。

19歳くらいの若いお兄さんでしょうか、「お客さん、季節はもうすぐ秋になり
ます。涼しくなります。だから、冷たいものを飲むのは健康にあまり良くあり
ません。この常温のワインの方が体に負担がありません。是非、こちらにした
方がいいですよ。」こう切替してきました。

こんな若者が、中国語を殆ど話せない明らかに外国人の私に対して、ここまで
熱心に勧めてくることに、少し驚かされました。同じ年代の日本のアルバイト
の若いお兄さんからはあまり想像できません。たくましい限りです。

携帯電話を買いに行ったときのことです。目当てのものは決めていました。
5000元ぐらいする、こちらではかなり高価な買い物です。電気量販店に行き、
20歳前後の若い販売員のお姉さんに尋ねるとここには在庫がないとのことでし
た。彼女はすぐに自分の上司に電話をして他店に在庫が無いかを確認し、こち
らに持ってこさせるので、30分ほど待っていてくれと言いました。

店内で他のものでも見ていようかと考えている私に、彼女がこう提案してきま
した。「ここで待っているのも疲れるでしょうから、直ぐ近くのマクドナルド
へ行きましょう。そこで待っていましょう。」と。そこで時間を潰してから、
また戻ってくるのも良いかと思いながら、承諾することにしたのでが・・・。

彼女も制服から私服に着替え、ハンドバックを持って、さあ一緒に行こう、と
連れ添ってくるのです。マクドナルドについたら、飲み物は何が良いかと聞き、コーラを奢ってくれました。携帯電話が到着するまでの約20分の間、筆談で色々会話をして時間を過ごしました。20前後の若い女性と喫茶店でお茶をするなど、ついぞ無いことなので、ずいぶんサービスが良いな、もしかして自分は気に入られたのだろうか、なんて勝手な想像が膨らみました。中国は社会主義でデパートの店員もどちらが客か分からない態度をすると言われていた時代はどこにいったのだろうか、などと考えながら満足感に満たされて買い物が終わりました。

このことをある日系メーカの販売マネージャさんに話したところ、笑われて一
蹴されてしまいました。「七田さん、それはあなたが5000元の商品を買ったか
らであって、もし、500元の買い物をした場合は絶対にコーラは奢ってもらえませんよ。そのとき彼女達が貰えるコミッションからしたら、コーラ代なんて微々たるものです。」と。

甘い想像は崩されたと同時に、中国での販売背景を理解することが出来ました。中国では販売員は一台売れたらいくらというコミッション制が常識です。あまり高くないベース給与だけでは生活ができません。だから単価の高いものほどもらえるコミッションが大きいので必然的に熱心になります。その月どのくらい売れたかで生活が変わってくるのですから、真剣度合いも違うのです。このような背景を理解して、ようやく一連の店員の熱意を理解できました。環境がそのようにさせる面が大きいのです。

                              (終わり)

※これは、宋さんのメルマガに書かれたものです。

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2006年06月05日

七田さんの北京レポート2

七田真之の北京レポート第2弾 連載2

                               七田真之

            コミュニケーションは想像力


現地スタッフと一緒にレストランで食事をする時、スタッフと店員がしょっちゅう言い合いをしています。声も大きく、表情にも不快感があって、喧嘩をしているようです。何かサービスに不手際があって、要求やクレームを出しているのだろうと思って、気にしない素振りで、その様子を伺っていますが、心中穏やかではありません。なにせ毎回起こるのですから。

現地スタッフは、「何が食べたいですか」と私に聞いてきます。何がおいしい
のか分からないので適当に答えていると、その直後にまた店員と現地社員の間
で、大声で例の喧嘩(?)始まります。私が要望したものが原因かな、と心配
になり、「無ければ良いよ、別に何でもいいので」とフォローを入れると、ス
タッフは何事も無かったかのように「いいえ、大丈夫です、もう注文しました
ので」と答えます。その日本語を話す口調はいたって平静なのです。

この様なことがあるたびに、上司に余計な気を使わせないようにしているだろ
うな、店員と激しい交渉をしているにも関わらず心配させないようにそのこと
を言わないのだろうな、中国のレストランの店員は客の要求に反発することが
多いのだろうな、大変だな、と思い過ごしてきました。これは私の中国を知ら
ないときの”想像”です。

一年経った今では、その喧嘩が何であるかが理解できるようになりました。大
体はお店の店員がお勧め料理を強く推薦しているだけなのです。目的の注文は
最初の一言二言で既に終わっており、その後店員の方から「当店のお勧めはこ
れなので、これも注文しませんか」「一体どういった味なの?」「これは広州
料理で、辛くなく…」と続く。実は他愛も無い会話が繰り返されているだけだ
ったのです。だから前述のスタッフが私に伝えた「いいえ、大丈夫です、もう
注文しましたので」は別に気遣いでも何でも無く、普通に答えただけだったの
です。

これは、中国語の四声あるのうち第四声が一つの原因なのではと思います。こ
れは強→弱へ移行する音、教科書にはカラスの「かぁ」に似ていると説明され
ていますが、私の感覚だと注意するときの「こらっ」にも似ていると思うので
す。これに店員の推薦の熱心さが加わり、更に声が大きくなり、「是非これを!どうぞ!」「いや、いらない」という会話になると、日本人の感覚では喧嘩をしているように聞こえてしまうようです。

このことが分かってから、店員が意味の分からない単語で何かしらまくし立て
ているときは、何かお店の推薦を進めているのだな、と想像するように変わり
ました。そして、意味は分からなくとも、「いや、それはいらない」という素
振りをする、正しい対応方法を身につけました。時々一人でも食事に行きます
が、意味の分からない単語をまくし立てられても、落ち着き慣れた態度で対応すると、店員も私が中国語をよく理解しているお客と勘違いをしてくれている
でしょう。

コミュニケーションとは想像力だと思います。想像が合っていれば、必然的に
行動も合っていきます。行動があえば、言葉が分からなくても、言葉が分かる
人と同じ行動が出来るようになります。背景を理解することが、言語を理解す
る以上に重要だと感じています。逆に、言葉が分かっても、背景を理解できず、想像が間違っていれば、正しいコミュニケーションは出来ないでしょう。



※これは、宋さんのメルマガに連載されているものです。
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2006年05月28日

北京のホテルにて

ソフトブレーンの100%子会社は、北京の中関村という地域にある。
ご存知の方も多いだろうが、このエリアは「北京大学」等もあって、中国のシリコンバレーとも言われている。

出張の折は、我々の拠点のすぐ隣にある「天鴻科園大酒店」というホテルをよく使う。

四星ホテルで、こざっぱりしていて、リーズナブルだ。

果物とホテルの部屋.jpg

日本のホテルでは、お目にかからない事が多いが、部屋に果物(バナナとリンゴとマンゴー)とナイフ・フォークが用意されている。

イギリスの古くからの言葉に、

「一日一個のリンゴに医者いらず」

というのがあったはずだ。

中国の方も食中・食後を問わず果物もよく食べるような気がする。

健康は、バランスよい食事から。

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2006年05月27日

小粋なライター

二日間の、中国取材出張から帰ってきた。
今回は北京。故宮のえらい先生に会うためだった。

故宮.jpg

話しは今回の出張と無関係だが、以前上海に行ったとき、レストランのノベルティーグッズとしての
ライターをもらって、我が家で愛用している。
そのライターが何とも小粋なライターなので、ちょっとご紹介。

上海のライター.jpg

表は写真の通りお店の名前と電話番号が書いてあって何の変哲もない。
色が黄金なのは、ちょっと面白い。

さて、裏面だが、次のように書いてある。

「太太交代、出門在外、少酒多菜、見了姑娘不要愛、平安帰来妻等待」

ライター裏面.jpg

意味は、ある程度意訳すれば、

「奥さんは願ってますよ。 外に出歩くのはいいけれど、お酒は少なく、野菜もよく食べてね。女の子に出会っても、本気はだめよ。何よりも無事に帰ってきてね。」らしい。


「見了姑娘不要愛」が特におもしろい。「不要愛」がいい感じだ。ちょっと、くすっと笑えるし、小粋だなあと感じた。

毎夜毎夜、まっすぐ帰らない私には、このライターがとても貴重(?)なものである。

まあ、私はもてるタイプではないので、家内は「不要心配」ですが(笑)。

※「代」「外」「菜」「愛」「待」ときちんと韻をふんでいるのに気づき、思わず高校の漢文の平岡先生(誰も知らないだろうが)の顔が浮かんだ。

※一部中国語フォントがないので、日本の漢字で表記してます。


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2006年05月12日

七田さんの北京レポート

七田さんは、私がソフトブレーンに転職したときからの仲間です。
今は、私同様ソフトブレーン社の副社長と、北京の開発会社「軟脳軟件」のTOPとして、北京に常駐しています。

宋さんの出しているメルマガに本日から「北京レポート」が掲載されましたので、ここでもビジョナリーと同じく「知道中国」のコーナーを作って掲載します。(二週間に一度)

IMG_0374.JPG
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<第一回>

はじめに
                               七田真之


中国に住んで1年以上経って、未だ中国語も出来ないのはさすがに言い訳が出
来ないと思い、少しずつながら勉強を続けています。やはり語学は甘くなく進
歩は芳しくありません。ただ進捗は別として、生まれて初めて真剣に別の言語
の学習を進めていく上で分かったことは、「コミュニケーションは想像力」と
いうことです。

相手の言っていることは断片的な単語しか分かりません。抜けた部分は、相手
の顔色や身振り、これまでの経験などで、このように言っているのだろうと
“想像”するのです。この想像が合っていれば、相手の意図は分かるし、想像
が間違っていれば、大きな誤解をしてしまいます。

知っている単語量が増えるにつれ、生活での背景が分かるにつれ、“想像”の
精度が高まってゆくことを体感しています。そして、以前の自分の“想像”が
間違っていたことも多々発見するようになりました。

IMG_0466.JPG

ネイティブ同士の交流は、この“想像”のずれが小さいのだろうと思いますが、
やはり想像力を使ってコミュニケーションをしていることに変わりはないので
はないかと思います。日本人同士でも誤解や行き違い、言った、言わないが発
生するのは、お互いの意図を想像して理解するからだと思います。

だからコミュニケーションのうまい人は、想像力の良い人、つまり、想像によ
って相手の意図を正しく把握できる人なのではないかと思うのです。語学能力
が全てと思いません。たとえネイティブレベルに話せるようになっても、“想
像”の精度が高くなければ、上手なコミュニケーションはできないのではない
でしょうか。

(終わり)
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posted by 成長企業プロデューサー 小松弘明 at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 「知道中国」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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